1948-03-27 第2回国会 参議院 労働委員会 第2号
この點において政府側としましては、今日のようなインフレ昂進下において、物價の動搖常なき段階においては、最低賃金制を決めるということは事實上不可能のことであるから、その點はいづれ勞働基準法に基く賃金委員會というものもやがてできることになるわけでありますから、その方で全般の問題については十分に論議し審議する餘地もあることであるから、ともかくこの際は平和的に處理して頂きたい。
この點において政府側としましては、今日のようなインフレ昂進下において、物價の動搖常なき段階においては、最低賃金制を決めるということは事實上不可能のことであるから、その點はいづれ勞働基準法に基く賃金委員會というものもやがてできることになるわけでありますから、その方で全般の問題については十分に論議し審議する餘地もあることであるから、ともかくこの際は平和的に處理して頂きたい。
ところが二十年の暮になりますと、すでに四百圓から五百圓、二十一年の一月中央賃金委員會におきまして最低賃金制の設定をすべく、それの基礎になる最低生活費の設定をいたしましたが、私が算定したときにいわゆる六百二十圓は、大藏省の五百圓生活という問題でついに實現しなかつたのでありますが、その後の生活費の調査は厚生省にもございますし、四月から、物價廳にもございますが、その他の事業場におきましても競つてこの問題を
においては、せつかくきめられた物價體系というものは、ものによつては相當これを避け得る品目があり得るではないか、あるいは統制をはずすことができる品目もあり得るではないか、すなわち賃金を動かさずに勞働者の生活を緩和するために、實質賃金を高めるという意味において、物價の方を直して、そうして生活費を輕くするということも考えられるのでございまして、これらのことは、中勞委の裁定にありますところのいわゆる臨時賃金委員會
さらに勞働基準委員會あるいは中央賃金委員會、あるいは地方賃金委員會、その他各種の委員會ができるわけでありまして、この委員會の結成については、もはや著々具體的になつておると考えまするが、急速に各種の委員會を結成されて、この各種の委員會がそれぞれ機能を發揮することのできるような状態に一日も早く急いでもらいたい。
私は昭和二十年の暮から昭和二十一年の一月に、これは御承知かと思いますが、最低賃金をきめる政府の中央賃金委員會の專門委員として、賃金問題に參畫していたものでございます。そのときに勞働者の一人の標準カロリーは、千九百六十カロリーということで、賃金のきめ方を協議したのであります。
○米窪國務大臣 その點は經済がノーマルな時代においては、勞働基準法の規定に基いて、中央賃金委員會というものを設定して、そこで賃金をきめられるのでございますが、今日のようないわゆる經済状態が崩壊の一歩手前にあるという最大の困難なときに逢着しておる際においては、單に勞働基準局を中心として賃金をきめるというのには、問題があまりにも大きいのであります。
たとえば勞働基準法によりますると、陸上では勞働委員會のほかに、賃金の問題につきましては賃金委員會、それぞれ各部門にわかちまして、專門の委員會が構成せられるようになつておりますが、勞働基準法に相當する船員法によりましては、船員の勞働關係のほとんど一切の問題を、あげてこの船員勞働委員會の職權とするようにいたしておるのであります。